保育士資格試験の勉強法について
保育士資格試験の勉強法について
保育士は国家資格です。指定保育士養成施設を卒業するか、もしくは保育士試験に合格することで取得できる資格です。更新等の必要のない資格なので、一度取得することで結婚や出産、介護などの時期を経ても、活躍の場を見いだす手助けになるでしょう。
待機児童の解消の施策のため、政府や地方自治体は保育所等の増設を進めているので、保育士は、今後ますます必要とされる職業であるといえそうです。保育士試験に合格して、資格を取得するための勉強法についてお話ししていきます。
保育士試験の合格率
保育士試験の合格率は、例年20%程度で推移しており、マークシート形式で、全科目6割以上の正答率で受かる試験にも関わらず合格率は決して高いとは言えません。
保育士試験の学科科目は8教科と多く、科目合格制度があることでついつい油断してしまう受験生も多いようです。全科目をまんべんなく勉強していくことが大切です。勉強法とは異なりますが、保育士試験は、子育て中に学習すると非常に役に立つことが多いです。「子どもの保健」では子どもの病気と予防、事故と対策などを学び、「子どもの食と栄養」では授乳・離乳での食についての設問等があります。子育てとリンクした勉強法を採用することで、覚えやすく、日常生活にも役立てることができるかもしれません。
試験勉強といっても、学校の期末テストや受験勉強などを終えると機会は少なく、自分の勉強法をしっかりと確立している人はそう多くないのではないでしょうか。有名大学に受かった人などの勉強法などが紹介されることもありますが、全ての人がその勉強法を実践できるとは限りません。では、保育士試験の勉強法としてはどういった勉強法が適しているのでしょうか。学生時代のように十分に時間がない人も多いと思いますので、効率の良い勉強法を見つけて行っていきましょう。
保育士試験を独学で行う際の勉強法のポイント
独学で保育士試験の勉強をする際のポイントを紹介しましょう。準備するものは、参考書や問題集です。最新の保育士試験については、一般社団法人 全国保育士養成協議会より詳細が公表されますので、要項をしっかり読み確認するようにしましょう。
通信講座を利用する勉強法
独学で勉強するのは根気のいることです。精神力や忍耐力が必要になり挫折してしまうことも考えられます。独学で勉強する自信がない場合は、スクールや通信講座を利用した勉強法を行うのも一つです。特に通信講座であれば忙しい方でも隙間時間で進めていくことが可能です。講座に申し込むと適切なテキストや参考書、問題集などを揃えることができるでしょう。特に、CD(音声)やDVD(映像)などの教材のある講座を選ぶと「見る」「聴く」といった勉強法を追加することが可能ですので、知識の定着に役立ちます。
実技試験の勉強法のポイント
保育士試験の実技試験は、知識を身に付けるという具合にはいかない試験です。しかし、それぞれに注意点があります。例えば音楽表現に関する技術では、高度なテクニックが必要なわけではありません。実技試験で大切なのは、子どもたちに歌を聴かせることです。ピアノ経験が浅くても、それはあまり関係ないでしょう。間違えてばかりでは歌を聴かせることができないので、基本的にはミスのない演奏をすることが必要ですが、難しい曲をコンサートのように弾くのではなく、歌を聴かせることを忘れないようにしましょう。また、ピアノとエレクトーンでは重さが違います。実技試験においては、いい作品を作ることが目的ではなく、子どもたちにどう伝えるか、どのように表現すれば伝えたいことを伝えられるか、といったことがポイントです。それを身に付けるためには、自分が感動することが必要。さまざまなものに対して、興味を持つ、心を動かされるといった感性を磨くことが大切です。そのためには、さまざまな音楽を聴き、美しいものを見て、本をたくさん読み、感じる心を育てましょう。通信講座でも、実技試験の対策まで網羅した講座や追加で実習等を行っている講座があるので、そのような講座を選んでいくといいかもしれません。
保育士試験に合格する目的を忘れない
忙しかったり、時間がなかったりする中で勉強しなければならないケースも多いものです。そのため十分に勉強ができずに試験を受けることになり、後悔するということも考えられます。最適な勉強法を選び、楽しく進めていくことは簡単ではないかもしれません。しかし、問題が解けるようになればうれしくもあり、充実感もあるものです。そのためには自分に合ったペースと勉強法を見つけることが大事です。
大切なのは、なぜ保育士試験を受けるのか、ということです。保育士試験に合格することが目的ではなく、保育士として活躍するための試験です。それを忘れないことでやる気が出てくるのではないでしょうか。保育士試験に合格して活躍できる未来をイメージし、やる気を起こしていくことが一番の勉強法のポイントであると言えるかもしれません。