ネイリストを目指すにあたり、ネイルに関する資格を取得することは技術の証明になります。
ネイルには国家資格はありませんが、民間資格として何種類かの資格があります。
ネイリストを目指すにあたってどのような資格を取得することが有効でしょうか。
ネイルに関する資格の種類と共にお話ししていきたいと思います。
ネイル資格の種類について
ネイルに関する資格については、ネイルサロン衛生管理士なども含め、いくつかの資格があります。
JNECネイリスト技能検定試験やJNAジェルネイル技能検定試験、ネイルスペシャリスト技能検定試験、ネイルサロン衛生管理士といった種類の資格です。
技術に関する資格の検定試験には複数の階級があり、自分の目指したいネイル技能に合わせた階級の資格を取得することで、ネイルの技術の証明となります。ネイリストとして活躍していく上で、資格取得は必ず必要なわけではありませんが、様々なレベルの施術者がいる中で、資格を保有していくことで自分の技術をアピールしていくことが可能となります。
またネイルの資格の取得を目指しながら学んでいくことで、技術やネイルに関する知識を抜けもれなく身につけていくことができます。
これからネイリストになりたいと考える方は、是非ネイルに関する資格にチャレンジされることをおすすめします。
知名度の高いネイル資格の種類は?
ネイルの資格の中でも、代表的な資格は“JNECネイリスト技能検定” “JNAジェルネイル技能検定”の2つの種類の資格があります。
それぞれ異なった試験機関が実施していますが、双方ともネイル技術の証明となる資格です。
2種類の中でもネイリスト技能検定は、日本のネイル資格の中で最も知名度の高い検定試験と言われ、人気の高い資格の一つです。
検定試験の受験者は年間約6万人を超え、年々受験者が増加傾向にあります。
ネイリスト技能検定の人気の理由としては、ネイリスト技能検定を主催するJNEC(日本ネイリスト検定試験センター)は、厳正で、厳格な審査の元、公益財団法人としての認可を受けており、国家資格程の権威はないものの、ネイリスト技能検定の資格は、内閣総理大臣が認めたJNEC(日本ネイリスト検定試験センター)が認証する資格として、信頼のおける資格であることに加え、多くのネイルサロンでの就職・転職において、ネイリスト技能検定の2級の資格が、採用基準として利用されていることにあります。
そういった点では、ネイリスト技能検定は、ネイルに関する資格の中でも比較的信頼度の高い資格であるといえるでしょう。
ネイリスト技能検定資格には、筆記試験と実技試験があり、春期(4月)・夏期(7月)・秋期(10月)・冬期(1月)の4回試験のチャンスがあるのが特徴です。(ネイリスト技能検定1級のみ年2回の実施)
3級を合格しないと次の級である2級を受験できない仕組みなので、試験が年4回あるのは受験者にとっては嬉しいことです。ネイリストとして基本となる技術や知識を証明する試験なので、ネイルを仕事にしたい人は取っておいて損のない資格です。
ジェルネイル技能検定について
続いてジェルネイル技能検定については、日本ネイリスト協会の主催する資格となります。
ジェルネイル技能検定は、2011年度からスタートした比較的新しい種類のネイル資格です。
ジェルネイル技能検定は、ネイルサロンやネイリストによって差の大きいジェルネイルの施術を、お客さまに安心して受けてもらえるように誕生した資格です。近年ではジェルの施術を希望する方も多いため、ジェルに関する技術レベルを証明するジェルネイル技能検定の資格を保有していることは、大きなメリットとなります。
また、ジェルネイル技能検定には、ネイリスト技能検定の階級によって検定の免除項目があります。
例えば、中級の場合、ネイリスト技能検定試験(JNEC主催)の2級以上を取得している人は、実技試験第1課題(ネイルケア)は免除される、といった制度があることが特徴です。
2種類の試験の筆記試験には、重複するような学習内容があり、双方の試験を順序よく受験していくことで、ネイリスト技能検定とジェルネイル技能検定、2種類のライセンスを効率よく取得することが可能です。
資格を取得するプロセスが大切!
ネイルに関する資格は、どれも仕事に直結するものばかりです。資格取得のプロセスそのものが、ネイルを仕事にする上では欠かせないことだといえます。
例えば、筆記試験の内容は、爪の構造として皮膚科学や爪の病気とトラブルといった爪の生理解剖学についても出題されます。ネイリストを目指す上で、知識面については、つい見落としがちな項目ですが、爪を美しく、健康に維持することは、ネイリストとしての大切な使命であり、試験の勉強を行うことでそれらの知識を自然と身につけることが可能です。
また、それぞれの検定試験で設けられた制限時間に合わせ、バランスよく仕上げることを意識していくことで、時間配分についても気を配ることになります。実技試験対策を行っているうちに、実際のサロンワークで求められる、“素早く” “綺麗に”という習慣が身につき、サロンを訪れた方を待たせないネイルワークを自然とマスターできるようになります。
資格の取得はゴールではありませんが、ネイルに関する資格取得を目指すことでプロのネイリストとして活躍していくための第1歩を踏み出すことに繋がります。
ネイルスクールや通信講座では、資格取得を目指したコースがあり、上手に活用していくことが重要です。
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